組み込み型BIでチェックすべき機能リスト - ビジネスニーズに合わせた適切なソリューションを選択しよう

組み込み型BIのコア機能

チェックリストの最初のポイントでは、組み込み型BIツールの中心となるべき基本的な機能を探ります。これらの重要な機能は、多用途で強力な分析ソリューションの基盤を形成しており、見落とすべきではありません。適切な組み込みBIベンダーを選定するにあたり、これらの重要な構成要素に細心の注意を払ってください。これにより、データの可能性を最大限に引き出し、優れた分析エクスペリエンスを生み出すことができます。

• 本当の意味での「組み込み」が可能なSDKを提供していること：ソフトウェア開発キット(SDK)を使用すると、iFrameを利用することなく、開発者はアプリケーション内に分析システムを導入できます。クライアント側とサーバー側両方の完全なAPIサポートにより、分析を迅速に統合し、デプロイからアプリの完全なルックアンドフィールまで、すべてをコントロールできます。
• 様々なデータに接続ができること： 堅牢な基盤を確保するには、評価するツールが、API、SQL データベース、クラウド ストレージなど、さまざまなデータ ソースをサポートしていることを確認してください。
• 充分なデータの視覚化機能を備えていること：チャート、グラフ、その他のデータ視覚化ツール(地理空間表現やヒートマップなど) の豊富なライブラリと、独自のシナリオにも対応可能なカスタムチャートを作成する機能があることを確認してください。
• ダッシュボードがインタラクティブに操作可能であること：静的なダッシュボードだけでなく、動的でインタラクティブな操作が可能なダッシュボードを提供するソリューションを選択しましょう。ドリルダウンやフィルタリングなどの機能は最も重要であり、ユーザーはデータのレイヤー間を移動してより深い洞察を得ることができます。

開発者体験とサポート

組み込み型BIベンダーを評価する場合、SDK内の開発者エクスペリエンスに重点を置くことは、BIプロジェクトの概念実証および実装フェーズの成功を決定する重要な要素になります。

確認すべきポイントは次のとおりです。

• SDK の可用性： C#、JavaScript、TypeScript などの最新のプログラミング言語用に調整されたクライアントサイド SDK は、より詳細なカスタマイズと制御を実現するために不可欠です。同様に重要なのは、.NET Core、Node.js、Java などの一般的なバックエンド テクノロジと互換性のあるサーバー SDK です。
• ドキュメントとAPIのサポート：包括的なドキュメントと堅牢なAPIサポートが整備されていることを確認しましょう。ドキュメントが多くのコードスニペットを提供していれば、学習曲線を短縮できます。
• サンプルとトレーニング：クライアントとサーバーの両方の機能に関する包括的なサンプルをGitHubで提供し、ステップバイステップのビデオ トレーニングと付随するガイドを提供することで、開発チームはソリューションをアプリケーションにシームレスに統合するために必要なすべてのリソースを利用できます。
• イシュー、バグ、ロードマップの透明性：新しいイシューを投稿したり、既存のイシューを表示してコメントしたり、ロードマップやリリースノートにアクセスしたりするためのGitHubが公開されていることを確認しましょう。これにより、ベンダーがプロセスと製品の現状に関する透明性を維持していることが保証されます。

データ分析機能

セルフサービスの組み込み型分析に関して、顧客とエンドユーザーにとっての優先事項は「使いやすさ」です。顧客は、専門的なトレーニングや IT 部門の関与なしに、視覚化とダッシュボードを作成し、基になるデータを表示し、結論を導き出すためのシンプルなユーザー体験を期待しています。この需要を意識したBIデータ分析機能が提供されていることは、ユーザーにシームレスで直感的な分析エクスペリエンスを提供する上で極めて重要な要素になります。

あなたが求めるべき組み込み型BIのデータ分析機能には、次のようなものがあります。

• データダッシュボードのフィルタリングと探索：データダッシュボードのフィルタリングと探索を有効にすると、ユーザーはデータビューをその場で動的に調整できるようになります。
• 時系列ドリルダウン：時系列のドリルダウンデータ分析機能により、ユーザーは時系列データの傾向とパターンを、さまざまな粒度から明らかにすることができます。
• 階層型ドリルダウン：階層ドリルダウンにより、ユーザーはデータセット内の階層を掘り下げ、データ要素がどのように構造化され、相互接続されているかを包括的に理解できます。
• データの結合とブレンディング：​異なるデータセットを結合してブレンドする機能により、包括的な分析を行うことができます。これにより、ユーザーは複数のデータソースを 1 つの視覚化表現にまとめて、より深く洞察することができます。
• ダッシュボードのリンク：ダッシュボードリンク機能の目的は、シームレスでまとまりのあるユーザーエクスペリエンスを提供することでデータ分析プロセスを簡素化し、ユーザーがすでに使用しているソフトウェアアプリケーションを離脱することなく、関連するダッシュボード間を移動できるようにすることです。
• 計算フィールドとカスタムフィールド：ユーザーがテキスト列からデータを簡単に抽出および操作し、データ分析プロセスを合理化できる、もう1つの必須の組み込みBI機能です。
• データ値と概要を含むツールチップ：データ値と概要で強化されたツールチップは、ユーザーに素早くコンテキストを提供します。ユーザーは、ビジュアル要素にカーソルを合わせると、基になるデータをすばやく確認することができます。
• ビジュアライゼーションへの注釈、画像エクスポート：注釈と、視覚化を画像としてエクスポートする機能により、データの伝達能力が向上します。ユーザーはビジュアル要素にコンテキストを追加して簡単に共有できるため、コラボレーションと知識の共有を加速することができます。
• 回帰、予測、外れ値などの統計関数：回帰、予測、外れ値検出などの統計機能を統合することで、ユーザーは高度な分析を実行し、より深い洞察と予測機能を利用することができます。
• エクスポート：ダッシュボードとビジュアライゼーションをエクスポートする機能により、共有とコラボレーションが容易になり、ユーザーは分析プラットフォームに直接アクセスできない可能性のある関係者と分析情報を共有できます。一般的にサポートされているダッシュボードのエクスポート形式には、Excel、画像、PowerPoint、PDF、JSON などがあります。

カスタマイズ機能

ユーザーエクスペリエンスをカスタマイズすることで、エンゲージメント、満足度が向上しより競争力のあるアプリケーションとなります。組み込み型BIソリューションは、アプリケーションのルック&フィールを再現するだけでなく、個々のユーザーのニーズやプロファイルに基づいてユーザーエクスペリエンスをカスタマイズする機能を提供できることが重要です。

考慮する必要があるカスタマイズ機能には、次のものがあります。

• API主導のアプローチ：クライアント側とサーバー側の両方でAPI駆動型のアプローチを採用すると、
  ユーザーが利用可能な機能を制御するのに役立ちます。
  このカスタマイズ性により、管理者とエンドユーザーそれぞれに対して、
  異なる分析機能の利用権限を適用することができます。
• 組み込みのライトテーマとダークテーマ：サポートする組み込みテーマを確認しましょう。
  ライトテーマとダークテーマの両方を備えていれば、ユーザーの多様な好みに対応することができます。
  ユーザーは、視覚的に快適なテーマを適用して、分析のためのパーソナライズされた環境を作り出すことができます。
• CSS またはプロパティベースのテーマとブランディングのオプション： CSS またはプロパティベースでデザインのカスタマイズ性が提供されているか確認しましょう。
  テーマとブランディングのオプションは、より深いレベルのカスタマイズを意味します。
  この機能により、ただ配色を変更するに留まらないカスタムテーマを構築することができます。
• ビジュアライゼーションにカスタムボタンを追加する機能：ユーザーがビジュアルを拡張可能かどうか確認しましょう。
  この機能を利用することで、要素にカスタムアクションをトリガーするボタンを配置し、BIソリューションのインタラクティブ性を強化します。
  また、ユーザー定義のアクションに基づいて、より動的でパーソナライズされたデータ探索が可能になります。
• カスタムビジュアライゼーション：カスタムビジュアライゼーションを作成する機能が提供されていれば、多くの利点を得ることができます。
  カスタマイズされたデータ表現を提供することで、データの性質に沿ったレポートを作成することができます。
  正確性または明瞭性の強化、およびデータとのより効果的な対話を可能にすることでユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。
  それだけではなく、カスタムビジュアライゼーションの作成機能を提供する組み込み型 BI プロバイダーは、
  ダッシュボード内で利用可能なグラフの種類を自由に制御できるカスタマイズ性をユーザーに提供します。
  これにより、新しい独自のビジュアライゼーションを作成するだけでなく、既存のビジュアライゼーションを更新して、より良いサービスを提供することもできます。
  もちろん不要な視覚化表現があれば削除することもできます。
• API の既存のデフォルトイベントのオーバーライド：既存のイベントを上書きできるカスタマイズ性を確認しましょう。
  イベントをAPIで捕捉するこが出来ればにより、ユーザーはイベントの振る舞いを再定義することができます。
  特定のイベントがトリガーされた際に、特定のワークフローと好みに応じて、埋め込まれたBIの動作を柔軟に調整できます。
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セキュリティ

セキュリティは、組み込みBIソリューションの実装における最も重要な懸念事項です。機密データを保護し、アクセスを制御することは、ユーザーとの信頼関係を構築する上で重要な要素です。

ここでは、組み込みBIソリューションのセキュリティ面を評価する際に優先すべき重要な考慮事項と機能を紹介します。

データソースレベルの認証機能：データソースレベルで堅牢な認証メカニズムを確保することは、データの整合性を確保するための重要な基盤です。
埋め込み型 BI ソリューションでは、次のようなさまざまな認証方法をサポートする必要があります。

• ユーザ名とパスワード：安全な資格情報ベースのアクセス管理の実装。
• トークン：トークンベースの認証を活用したセキュリティの強化。
• OAuth：業界標準の認証プロトコルにより、データソースへの委任されたアクセス管理を促進。

これらの認証機能により、許可された個人のみがデータ ソースにアクセスして操作することができるようになり、不正なデータ漏洩のリスクが軽減されます。

ロールベースのアクセス API：ロールベースのアクセス制御は、ユーザーがロールまたは責任に基づいて BI ソリューション内で実行できるアクションを制御する重要なセキュリティ対策です。ロールベースのアクセス制御をサポートするAPIにより、管理者はユーザーロールを効果的に定義および管理でき、各ユーザーは特定の役割に必要なデータと機能にのみアクセスできるようになり、不正なデータ操作や表示のリスクが軽減されます。

ユーザー コンテキストの受け渡しを簡略化するための API：このプロセスを簡略化するAPIにより、組み込みBIソリューションのクライアント側コンポーネントとサーバー側コンポーネントの間でユーザーの関連情報が安全に転送されます。これには、ユーザー ID、アクセス許可、およびその他の関連するコンテキスト情報が含まれます。

ユーザビリティ

組み込み型BIの世界では、ユーザビリティはユーザーのデータジャーニーを導く羅針盤です。ユーザーがデータをナビゲートし、分析、解釈しやすくすることは、組み込み型BIソリューションを成功させるための基礎です。組み込み型BIソリューションのユーザビリティを定義する2つの重要な側面、セルフサービス機能と、ユーザー(特に非技術系ユーザー)の学習曲線について確認しましょう。

• セルフサービス機能：​ユーザーフレンドリーな組み込み型BIソリューションの中心にあるのは、セルフサービス機能です。
  組み込み型BIツールは、経験豊富なユーザーの自由を制限したり、初心者が扱えないものにしたりしてはなりません。
  ​ドラッグ アンド ドロップによるWhat You See Is What You Get (WYSIWYG)なチャート作成機能を提供するセルフサービスBIツールを探しましょう。
  技術的な習熟度に関係なく、ユーザーが直感的に視覚化表現をデザインおよびカスタマイズできるようにするエディターを提供しているでしょうか。
  この機能が提供されていれば、組織内で進化する分析ニーズに適応する俊敏性を確保することができます。
  投資先として選択した組み込み型BIツールはそれらの機能を備えているでしょうか。
• ダッシュボードテンプレート：事前に作成されたダッシュボードテンプレートをユーザーに提供することが出来るか確認しましょう。
  ユーザー向けのダッシュボードとレポートの作成機能はビルディングブロックとして機能します。
  ユーザーはレポートやダッシュボードを迅速に作成し、かかる時間と労力を削減できます。
• 学習曲線：ツールの理解と利用をするうえでの複雑さの程度を確認しましょう。
  複雑であるほど、組織内の多様なユーザーロールでの採用に大きな影響を与えます。
  ドキュメント、チュートリアル、トレーニング資料などのリソースは、包括的なオンボーディングのために重量です。
  ユーザーがすぐに使用に慣れるために必要なガイダンスとサポートが提供されているかどうかを採用プロセスの指標に加えてください。
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ベンダーサポート

適切な組み込み型BIベンダーの選択は、ツールの機能だけでなく、提供するサポートエコシステムも重要です。ベンダーが、技術的な課題などを克服するために必要なリソースを提供することを確認してください。

• 概念実証：概念実証 (PoC) は、ベンダー サポートを評価する上で重要なフェーズです。
  製品が独自のコンテキストでどの程度効果的であるかを検証するためのテストの場として機能します。
  そのPoCフェーズでは、BIソリューションが既存のインフラストラクチャにスムーズに統合可能かを確認します。
  また、現在の分析ニーズに対応し、プロジェクトの要件にマッチしているかどうかを確認しましょう。
• カスタマーサポート：ライブサポートとセルフサービスのサポートオプションが提供されているか確認しましょう。
  さらには経験豊富なプロフェッショナルが技術的な質問に対してサポートを提供できるようになっている必要があります。
  リアルタイムチャット、メール、エスカレーションパスを含むサポートチャネルが利用出来れば、必要な時にいつでもサポートを受けられるます。
  このレベルのサポートは、開発の重要な段階で不可欠です。
  チームが迅速に障害を克服し、プロジェクトが順調に進行することを保証します。
• コミュニティ：活発なユーザーコミュニティは、ベストプラクティスや経験を共有するのに役立ちます。
  また、コミュニティのユーザーと互いに成長し、成功を助け合うことができます。

価格とライセンス

価格とライセンスの側面を理解することは、選択したベンダーとのパートナーシップを成功させるために不可欠です。組み込み型BIソリューションへの投資が予算に見合ったものであり、期待される投資収益率(ROI)を実現していることを確認してください。

• 価格モデル：価格モデルは、ビジネスに直接影響する基本的な側面です。
  価格モデルは組み込み型BIソリューション採用の実現可能性に直結します。
  価格体系を理解し、組織の成長に合わせてどのように拡張するかを評価しましょう。
  価格モデルが透明であるかどうかを確認しましょう。
  価格モデルが不透明だと、コストを予測することが困難となり、予算全体への影響が及びます。
• ライセンス：ライセンス モデルがアプリケーションのデプロイ要件に合っていることを確認することは重要です。
  ソリューションによってさまざまなライセンス体系が提供されていることに注意してください。
  現在の導入ニーズに合ったライセンスモデルを選択するだけでなく、
  将来のスケーラビリティのために、潜在的なニーズにも対応したライセンスモデルを選択してください。
• 無料トライアル：無料トライアルが利用できることは、意思決定における重要な要素です
  無料トライアルでは、チームが金銭的なコミットメントを行う前に、製品を徹底的にテストすることができます。
  試用期間中は、組み込み型 BI の機能、使いやすさ、および互換性を評価できます。
  また、特定のユースケースにおいて、ベンダーのサポートチームと関わる機会も提供されます。
  そのような機会を通してサポートのレベルを評価し、信頼できるベンダーを選択しましょう。
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Infragistics の組み込み型分析ツール「Reveal」の紹介

Reveal組み込み型分析ツール使用すると、チームと顧客は組み込みインテリジェンスを使用してデータの洞察を推進し、市場投入までの時間を短縮し、アプリのユーザー エクスペリエンスを変革することができます。

Revealの強力なAPIは、組み込みを第一に考えて構築されており、今日の最新のアーキテクチャ上で、アプリケーションに分析を埋め込む複雑さを取り除きます。RevealのネイティブSDKは、.NET Core、Java、NodeJS、React、Angular、WebComponent、VueJS、jQuery、MVC、Spring、Tomcat、ApacheなどのJavaフレームワークなどのフロントエンドテクノロジーを含む、あらゆるプラットフォームや技術スタックでアプリケーションにシームレスに統合できます。

直感的なドラッグ アンド ドロップ機能により、どのデバイスでも美しく有益なダッシュボードを簡単に作成できます。数回クリックするだけで予測分析と機械学習モデルを迅速に実行し、より知識に基づいたビジネス上の意思決定を行うことができます。

Reveal embed は、シンプルな固定価格でチームをアプリの核となる価値に集中させ、ユーザー エクスペリエンスを向上させます。

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